はじめに

農学では、食料、環境、生命など21世紀の重要な課題に応えるため、生命科学の研究が積極的に推進されている。生殖内分泌調節の研究は、家畜の繁殖向上による安定的な供給はもちろん、絶滅危惧種の保存など生物多様性の維持による地球環境の保全、ヒトの疾病治療戦略に寄与する各種遺伝子改変動物の繁殖、ヒトの不妊症や生殖医療といった社会的課題への対応が期待されている。本プロジェクトは、まず、こうした課題に対して、生殖内分泌調節の主軸をなす下垂体や性腺組織を中心に、組織の形成やホルモンの生成機構、精子・卵の形成や成熟を制御する因子とその作用機序を、大規模オミックスによる網羅的な解析を活用して解明する。これらの制御機序を標的とした遺伝子改変、制御因子、生理活性物質、薬物などによる新たな制御法を確立することは、新たな生殖機能調節の改善をもたらすものであり、農学に課せられて現代的課題に応えるものである。

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